丸の呪文はいずこへ (カープ7ー4DeNA)@マツダ 4月21日
熊本の奇跡から3試合目、昨日の9得点に続き今日は7得点で快勝となった。
昨日や今日の試合を見ている限り、打線が去年を思い出した感がある。
次のランナーにヒットやファボールで繋いだり、打てない時は最低限進塁打でチャンスを広げる。そんな去年まで攻めが大量得点に繋がって、見ている方も「そうそうこれがカープのやり方」とうなずいている人も多い。
以前、緒方監督は、チームがいまいち調子が上がらない理由をメディアに対して「丸の穴が丸の穴がと言われるとそれが呪文のように効いてくる」と評していた。
「丸の穴は自分が決めないといけない」そんな気負いが選手1人1人を固くさせていたのかも知れない。
開幕から3週間、ようやく丸の呪文は解かれたようだ。(おそらく丸にホームランを打たれたタイミングで。。。)
こんな絶好のタイミングを逃すわけにはいかない。丸の呪いが解かれた今、3連覇をしたカープの野球を信じて、次は自分自身に優勝できる呪文をかけてほしい。
怪我から復活サウスポー (カープ9ー2DeNA) @マツダ 4月20日
床田 寛樹
カープが待ちに待った日本人サウスポーエースの登場である。
ここ数年カープと言えば右腕王国で有名であった。数年前だと黒田、マエケン、大竹、今では、大瀬良、野村。ローテーションを当然に守るどのピッチャーも右ピッチャーなのである。
カープの方針として、無理をして良くないサウスポーを獲るより、いい右を獲るという方針があるそうなのだが、それと同時にサウスポーは育ちにくいという逸話?もプロ野球にはあるらしい。
しかし今回待ちに待った、サウスポーエースの登場を(現時点、今年の活躍を見てエースと呼んでも過言ではないと思う。)本当に嬉しく思うし、大怪我を乗り越えてのこの活躍は、並大抵の努力では無し得なかったのではと推測せざるを得ない。
今日も床田は持ち前の淡々としたピッチングでアウトの山を築いた。7回104球、8奪三振1失点。ピンチになってもフォアボールで自滅とするという悪癖もなく(誰とは言ってないですよ、、、)かといってかわすピッチングだけでなく、時には強気にインサイドをつく。
このようなピッチングをしてくれると、守りからのリズムがつき攻撃にもいい影響を与えるのだろうなと今日12安打したバッター陣を見ていても感じるところがある。
トミージョン手術を乗り越えて、早くも3勝目を掴んだサウスポーが今のカープを支えてくれているの間違いない。きっときっと今年のキーマンになってくれる。
投げれる喜びを覚えたサウスポーが、カープもとい球界の顔になる日もそう遠くはないだろう。
全員の力で (カープ2xー1DeNA) @マツダ 4月19日
打球は右中間へ高く上がる。
その瞬間勝ちを確信したバッター會澤が片手を上げる。ベンチにいた選手たちが飛び出し、水をかけたり頭を叩いたりして手荒い祝福を与える。
今日の試合ラストのハイライトだ。
ちょうど1週間前の横浜スタジアム。今日先発した今永にカープは完封された。
それはそれは気持ちのいいほど見事な1安打完封負けだった。(今永今年は本当にいいボール投げるね、、もうカープ戦投げんといて、、)
日付けは変わって今日、相変わらずカープは今永を打ち崩せずにいた。コーナーにビッシビシ決まる変化球、伸びる様なストレート。ランナーを置いても冷静なマウンドさばき。
これぞエースと言わんばかりの投球である。
しかし、前回と少しだけ違う点があった。7回投げ終えた所で100球を超えたのである。(前回は9回105球)
一般的に今の時代、先発投手は100球前後で代わることが多い。このパターンに沿って横浜ベンチも7回で今永を下ろした。今日の勝敗の分岐点。(1個目)
8回裏、変わった中継ぎ投手からフォアボールでつなぎ、代打西川の技あり同点タイムリー!!!(スタメンでもそのバッティング期待してるーーー!!!)
最後の最後は10回裏1アウト満塁の場面、冒頭の會澤のヒットでサヨナラを飾ることができた。
最後の最後ハッピーエンドで終わったわけだが、今日の試合を見ていて気づいた方も多いかも知れない。
そう、ウータン石原以外の野手全員が出場したのだ。今日の勝敗の分岐点(2個目)(ウータンはおととい頑張ったからゆっくり休んで。)
その中には、今日1軍に上がってきた高橋(レギュラー掴むの期待してる)やいつも控えでも腐らずに頑張っている曽根や上本、磯村の姿があった。
やっぱり野球は全員でやるものだ。(ウータンごめん)
目立たずとも与えられた仕事をきっちりこなす。普段出番がなくとも、ベンチで声を枯らしながら盛り上げている。
そんなメンバーがいてこその今日の勝利だ。
ヒーローインタビューを受ける會澤に浮わついたところはなかった。「選手たちは1試合も諦めていません、これから必ず巻き返します。」
選手全員の力で戦おう。ここからの逆襲を信じて。
追伸:ピッチャーも1失点に切り抜けた大瀬良、無失点に抑えたレグナルト、中崎、フランスアも本当にありがとう。またいいピッチング期待してるよーー。
信じていればきっと (カープ5ー4巨人) 勝ち @熊本 4月17日
あと1本が出ない。
初回から再三フォアボールでチャンスを貰いながら、タイムリーが出ない。そんな今年の試合を象徴するかの様な試合展開の中、8回裏丸の2ランホームランで今日も負けと諦めた方も多いのではないか。 (さすが我らの丸。 あれ)
かくゆう自分も丸のホームランは勿論、6回表長野が今日チーム3本目のゲッツーを打った時点で泡を吹きながら、無の境地に達していた。
今年はずっとこんな試合が続くのか、、、
カープ以外にこれといった楽しみのない自分にとってどうしたものか。
他の趣味でも作ろうか、うんそうしよう。どうしよう、、、バイク、、バイクでツーリングするの楽しそう。あ、バーベキューセットを買ってキャンプに出るのもありかも知れない。釣りもハマれば面白いって聞くからまず釣竿から買おうかな、、あとは、、、
なんて色々妄想していたところ、最後の最後9回表、逆転のカープが突如として帰ってきた。
序盤はリードされながらも、終盤繋いで繋いで点を取って逆転をする。去年まで戦い抜いた僕たちの強い強いカープが帰ってきたのだ。
野間が出て、安部、西川、菊池で繋いで最後は、、、そうウータン石原まさかの逆転タイムリー!!!
こんな事あっていいんですか。。。(涙声)
「信じていればきっと思いは叶う」
おっさんになった今こんな言葉を口にするのは少々照れくさくなってくる。思いは叶う時もあるし叶わない時もある。むしろ叶わない時の方が多かったりするのかも知れない。
それでもこのチームを見ていると最後まで信じていればきっといいことがあると信じることが出来る。
信じていればきっと自分たちの風が吹く。
今日のカープの様に最後の最後奇跡が起きたりするのだ。
バイクもBBQも釣りもやってられるかい!!!
やっぱりカープがナンバー1じゃい!!!
ということで浮気をせずカープ1本で行きますよ、私は。はい。
時にはアンパンマンだって (カープ 2ー8巨人) 負け 4月16日
悪さをするバイキンマンを倒す為に颯爽と現れ、退治する。そんな役目でヒーローになるアンパンマン。
かくゆう広島のアンパンマンは今日ヒーローになることが出来なかった。
松山竜平(顔が丸っこいのでアンパンマンと呼ばれている)の出身地、鹿児島で行われた年に1回の凱旋試合。
いい仕事を見せたい所だったが、2回裏2アウト1,3塁、レフトへのライナーを捕る際照明の光が目に入りボールを後ろへ逸らしてしまったのである。
結果的に2点を献上する形となってしまい、鹿児島のカープファンからもため息が漏れた。
開幕からアンパンマンは打撃の調子も上がらない。
4月16日現在で打率は.171と「お腹が減って元気が出ないよ」状態なのだ。コーチからも「棒だけ(バッティングだけ)で勝負しているんだからもう少し責任感を持ってほしい」と厳しいお言葉。
元々春先は調子が悪く夏場からガンガン打つタイプではあるのだが、丸が去った今年、多くのファンや首脳陣からも期待を寄せられている選手の一人だ。
ヒーローインタビューで毎度お馴染みの「鹿児島のじいちゃん、ばあちゃん、俺やったよ!」のセリフも今年はいまだに言えていない。
でも大丈夫、私は信じている。もう少ししたら、アンパンマンがじいちゃん、ばあちゃんに恩返ししてくれる事を。
得意のインロー低めのボールをスタンドまで運んでくれる事。天性のバットコントロールでヒットを量産してくれる事。いじられ役としてチームのムードをもっともっと良くしてくれる事を私は信じている。
実際のアンパンマンの様に毎度毎度ヒーローになる事は出来ない。
だからこそ、今は黒田のこの言葉を送りたい。
まだ寒さが残る今は耐える時。暖かくなったらアンパンマンはきっと僕らのヒーローになってくれる。
追伸(堂林3人目お子ちゃま妊娠おめでとう、ヒット打ってね、、、(小声))
広島の曇り空の様に (カープ 2ー4横浜) 4月14日
4月14日、広島は曇り時々雨。もう春というのが嘘の様に肌寒い。
遠く離れた横浜では広島の雲の様に湿った打線から抜け出そうと、選手たちがもがいている。
なんとかファールで粘ったり、投手の癖を見つけようとしたり、自分のスイングを見つめ直したり。
しかしながら、結果というのはなかなか残酷なものですぐに自分の思い通りになるとは限らない。頑張ったからと言って必ずしも報われると限らないのが野球、いや人生にも似ているかもしれない。
去年までのカープの打線の様に勢いが止まらずやること成すことうまくいきブイブイ言わせる時期もあれば、今年の打線のようにもがけばもがく程、しんどくなる時期も人生にはあるのだ。
昨日の10安打から一転、今日は3本しかヒットが生まれなかった。(誠也ナイスホームラン)
画面に映った選手は、誰一人気を抜く訳ではなく、それでいて打てない自分に焦り、また腹立たしく感じている様に見えた。
そんな時だからこそ、前を向いて一つ一つ丁寧にプレーしてほしいと私は願う。
そんな時だからこそ、前を向いて一つ一つのプレーに拍手を送りたいと私は思う。(たまに愚痴を言うのは許して)
去年までの3連覇の勝ちの裏にはそれだけ敵の悲しみがあった。今カープファンは今日の広島の曇り空の様に悲しみにいる。しかしまだ悲しみに暮れるほどの時期ではないだろう。まだまだ4月半ば。広島が泣くには早すぎる。
2019年、カープはどん底からのスタートだった。
2019年4月13日現在、昨年まで3連覇した広島カープに王者の面影はない。
何しろ4勝10敗、借金6で単独最下位なのだ。
一体誰がこの様な結果を予想できただろうか。
解説者やプロ野球OBだって軒並み首位予想をしていた人は多かったし、少なくとも自分や友人も4連覇はいけると強く感じていた。
開幕前ある友人は「丸の穴なんて余裕余裕、絶対大丈夫だってww」ともう優勝が決まったかの様にポテチBBQ味をほうばり、ビールを美味しそうに飲みながら言っていた。
それがどうだ、友人は今試合を見るたびに缶ビールをテレビに投げつけているじゃないか。
この間のヤクルト3連戦が終わった時には、「こんなはずじゃなかった。。。」今にも消えそうな声で泣いていた。
嘘だ。友人は泣いていない。自分が泣きたいばかりに感情的になり嘘を書いてしまった。ごめん許しておくれ。
まあ泣いていないのだが、友人はひどくやつれ、万年Bクラスの指揮をとったは良いものの13連敗したり50イニング無得点が続いたりと悲惨な試合が続いた、前監督野村謙二郎さんばりに覇気のない顔をしていた。
かく言うカープは、開幕当初からありえないエラーの連続が続いたり、フォアボールを連発したりというおかげで負け越しが続いている。
4月13日。今日でこそ床田がいいピッチングをして勝ったが、それでも去年までの圧倒的な打線の破壊力は影を潜めている。
どうしてしまったんだ、なんでこうなってしまったんだと多くのファンの人が思い、もう今年はダメかもわからんねと優勝を早々に諦めてしまう人も出てきている。
がしかーし、とある有名な漫画でこんな言葉がある。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
安西せんせーい!!ありがとう。。。。
そう、諦めたらそこで試合終了、終わってしまうのだ。なんだまだ、14試合終わっただけじゃないか、あとその10倍もの試合ができるではないか。こんなことで終わるチームじゃない。そして最後の最後は笑っているチームだ。広島カープはそんなチームなのだ。
ということで、このブログは2019年広島カープ奇跡の優勝の軌跡を残すために始めたものである。 どうぞよろぴく
2019年4月14日